PostmanとKong Insomniaを比較

Kong Gatewayはそのまま活用できます。Postmanなら、Kong Gatewayで稼働するすべてのAPIをガバナンス、テストし、チームで共同作業できます。

Insomniaはリクエストの実行に特化しています。Postmanなら、APIがKong Gatewayに到達する前の設計、テスト、ドキュメント作成、ガバナンス、共同作業、APIの検出までを、チームで1つのプラットフォーム上で進められます。本番環境でAPIを運用するために必要なワークフローを整えながら、Kong Gatewayを引き続き活用できます。

Insomnia社のロゴの前に配置されたPostman社のロゴ。イラスト。

Insomniaなどの他のベンダーを利用していたときは、複数のチームでのコレクション共有や料金面などで、いくつか不便を感じることがありました。”

Aditya Jain氏

Lead Quality Analyst, Woolworths

APIの作業をデスクトップクライアントだけで進める場合

Insomniaは、リクエストの送信、エンドポイントのデバッグ、ローカル環境でのAPI仕様の操作を目的として設計されています。

しかし、チームや環境、本番システムをまたいでAPIを扱うようになると、それだけでは十分ではありません。

Kong Gatewayを利用しているチームにも、APIを実行環境にデプロイする前の作業をチームで進めるための共通プラットフォームが必要です。コントラクトの検証、負荷をかけたテスト、APIドキュメントの作成、役割を超えた共同作業、品質の監視に加え、API関連の成果物を必要な人が見つけられる状態に保つ必要があります。

状況

何が起こるか

バックエンドチームがレスポンススキーマを変更した場合Insomniaでは、変更されるOpenAPIコントラクトに合わせてスキーマのアサーションが同期されないため、互換性を損なう変更が本番環境に反映される可能性があります。検証ロジックはチームが手動で更新する必要があるため、APIの変更に伴って、API仕様と検証内容にずれが生じます。
本番環境で夜間にAPIに障害が発生した場合Insomniaには組み込みのモニター、スケジュールによる検証、本番環境の継続的なヘルスチェックがないため、本番環境の障害は、顧客から報告があるまで気づけない可能性があります。CIでのテストはマージ時までとなり、デプロイ後の状態を継続的に確認することはできません。
負荷がかかるとAPIの動作が変わる場合Insomniaには標準のパフォーマンステスト、仮想ユーザー、負荷を段階的に変化させるプロファイル、パフォーマンス基準による判定機能がないため、機能テストに合格していても、実際に負荷がかかるとAPIに問題が発生する可能性があります。機能テストと負荷テストでは、それぞれ別のコレクション、アサーション、レポート作成のワークフローが必要です。
QA、サポート、テクニカルライター、パートナーがAPIを利用する場合Insomniaはデスクトップアプリのみのため、開発者以外のメンバーがAPIを利用するには、開発者による対応が必要になります
  • デスクトップアプリをインストールしていないQAエンジニアは、コレクションを実行できません
  • テクニカルライターがドキュメントを更新するには、Insomniaをインストールし、コミットやブランチを使ったワークフローを習得する必要があります
  • 外部パートナーもリクエストを確認または実行するためだけにInsomniaをインストールする必要があります
  • 参照用のホスティングされたドキュメントは提供されていません
Kong Gatewayですでに実行時の管理を行っているチームInsomniaでは、APIライフサイクルで使用する成果物がまとめて提供されていても継続的には同期されないため、API仕様、テスト、モック、ドキュメントの間にずれが生じ、その影響が実行環境にも及びます。API仕様を変更してもテスト、モック、ドキュメントには自動的に反映されず、そこで生じたずれがKong GatewayやKonnectにも持ち込まれます。

InsomniaだけではカバーできないAPIの作業をPostmanでつなぐ

Insomniaは、開発者によるリクエストの送信を支援します。Postmanなら、その作業をチーム全体で進められる共通のAPIワークフローへと広げられます。

  • 開発者、QA、PM、パートナーが、デスクトップ間でファイルを受け渡すことなく、1つのワークスペースで同じAPIを使って共同作業できます。
  • ゲートウェイの種類を問わず、設計、CI、実行環境にわたるすべてのAPIをカタログで把握できます。APIの所有者、テストのカバレッジ、稼働状況を1か所で確認できます。
  • ローカルでの開発からテスト、モニター、ドキュメント作成、パートナーのオンボーディングまで、別々のツールで作り直すことなく、同じAPIの作業をそのまま進められます。

実行時のトラフィック管理にはKong Gatewayをそのまま活用できます。その前後に必要な作業はPostmanでカバーできます。

開発者向け:本番環境で問題が起きる前にAPIを検証

開発、CI、本番環境を通じて、APIの正確性、パフォーマンス、信頼性を継続的に検証するために開発者が必要とする機能を提供します。

Postman社のロゴ
Insomnia社のロゴ

複数のプロトコルを1つのワークスペースで利用

さまざまな種類のAPIを、すべて1つの環境で利用できますか?

幅広いプロトコルに対応:REST、gRPC、GraphQL、WebSocket、Socket.IO、SSE、MQTT、SOAPに加え、MCP専用のリクエストタイプやAI/LLMリクエストを1つのクライアントで扱えます。

受信Webhookのリスナーとトラフィックのキャプチャ:公開URLでStripeやGitHubからのイベントを受信して再実行できます。また、Interceptorを使って実際のトラフィックからコレクションを作成できます。

どこからでも利用可能:同じコレクションを、Web、デスクトップ、ブラウザ、IDE拡張機能(VS Code、Cursor、Windsurf)から利用できます。

対応プロトコル:REST、GraphQL、gRPC、WebSocket、Socket.IO、SSE、SOAPに標準で対応しています。

MQTTやAI/LLMのリクエストタイプ、受信Webhookのキャプチャには非対応:Webhookのテストにはngrokやwebhook.siteが必要です。

デスクトップのみ:macOS、Windows、Linuxで利用できます。Web、ブラウザ、IDEからは利用できません。

Gitネイティブで一貫した実行環境

作成したAPIやテストを、どの実行環境でも同じ結果になるように実行できますか?

共通の実行エンジン:デスクトップ、CLI、CI、スケジュールされたモニターのどこでも、同じコレクションを同じように実行できます。そのため、ローカル環境でテストが成功すれば、CIパイプラインでも同じ結果を期待できます。

Gitを標準サポート:コレクション、API仕様、環境、モック、Flowsを.postman/内にYAML形式で保存し、コードと一緒にPRでレビューできます。

Package Library:pm.require('@team/...')を使って、バリデーターをコレクション、CI、モニター間で共有できます。一度修正すれば、そのバリデーターを利用するすべての箇所に更新が反映されます。

すぐに使えるCIインテグレーション:GitHub、GitLab、Jenkins、CircleCI、Bitbucket、Azure Pipelinesとのインテグレーションに加え、GitHub Actionも用意されています。

Gitを標準サポート:v12.6では、プロジェクトを自身のリポジトリにファイルとして保存できます。標準のGit CLIを使ったブランチ、コミット、マージや、VS Codeでの編集にも対応しています。

あらゆるCIでInso CLIを利用可能:JSONおよびJUnit形式での出力(v12.3以降)に対応し、kong/setup-insoGitHub Actionも利用できます。

モニターによる実行には非対応:ローカルとCIでは同じランタイムを使用できますが、本番環境でスケジュール実行する機能はありません。

共有パッケージライブラリなし:スクリプトやバリデーターを再利用するには、コピー&ペーストするか、コミュニティのnpmプラグインを利用する必要があります。

コントラクトファーストで並行開発

他のメンバーの作業を待たずに、APIの設計、モック、テストを並行して進められますか?

Spec Hub:OpenAPI 2.0/3.0/3.1、AsyncAPI 2.0、protobuf 2/3、GraphQL、Smithy 2.0の仕様を作成できます。ライブプレビューとインライン検証にも対応しています。

API仕様とコレクションを双方向で同期:API仕様とコレクションのずれを検出し、ワンクリックで再同期できるため、テストをコントラクトと一致した状態に保てます。

ホスト型モックとローカルモック:API仕様と連携し、仕様の変更に合わせて自動的に更新されます。

データの型を定義できるコレクションファーストの設計:パラメーター、ヘッダー、ボディのスキーマにデータの型を定義できます。その内容からOpenAPI仕様が自動生成され、コレクションと同期されます。

OpenAPIを中心としたDesign Documents:OpenAPI 2.0/3.0とAsyncAPI 2.0に対応しています。protobufやSmithyを使った設計には対応していません。

双方向同期には非対応:API仕様、コレクション、テストはそれぞれ個別に管理する必要があり、変更に伴って内容にずれが生じる可能性があります。

クラウドとセルフホストのモック:Mockbinを自社のインフラで実行できます。v12.6では、リクエストの内容に応じてfaker/Liquidのデータを使用する動的なモックにも対応しています。

コレクションファーストの設計には非対応:API仕様から設計を始める必要があり、コレクションでは構造化されたデータの型をコントラクトとして定義できません。

AIネイティブのワークフロー

AIを使って作業を増やすのではなく、API開発をより効率よく進められますか?

Agent Mode:API仕様、コレクション、コード、ドキュメント、テストにまたがる複数ステップの作業を自動で連携して実行できます。リポジトリからコレクションを生成することもできます。

AI Engineer + コンテキストグラフ(早期アクセス):組織全体のすべてのAPIを把握したコンテキストグラフを活用する自律型エージェントが、PRをレビューし、APIコントラクトに影響する意図しない変更、互換性を損なう変更、セキュリティ上の問題を検出します。

AIによるテスト生成:API仕様やコレクションから、コントラクトテスト、負荷テスト、インテグレーションテスト、E2Eテストを生成できます。

PostmanをMCPサーバーとして利用:コレクションをツールとしてClaude、Cursor、VS Codeから利用できるようにできます。

限定的なAI機能:モックやコミットメッセージを生成できますが、テストの生成や障害の原因分析には対応していません。

自律型エージェントやコンテキストグラフには非対応:エージェント関連の用途は、「エージェントがMCPサーバーを呼び出す前に、そのMCPサーバーをテストする」ことに重点を置いています。

MCPクライアント:HTTPやSTDIO経由でMCPサーバーに接続してデバッグできます。OAuthとDynamic Client Registrationにも対応しています。

リポジトリからのコレクション生成には非対応

APIを継続的に検証

本番環境で問題が発生する前に、APIが正しく動作するかを検証できますか?

スキーマに基づくコントラクトテスト:Spec Hubとの同期により、アサーションをOpenAPIコントラクトに沿った状態に保てます。

標準搭載のパフォーマンステスト:4種類の負荷プロファイル(固定、ランプアップ、スパイク、ピーク)、仮想ユーザーのヒートマップ、負荷がかかった状態で正しく動作するかを検証するアサーションを利用できます。

リクエストレベルのセキュリティテスト:基本的なセキュリティチェックを開発の早い段階から実施できます。

テストを本番環境の監視にも活用:同じコレクションを複数のリージョンからスケジュール実行してチェックできます。実行履歴を確認でき、実行結果のURLも共有できます。

機能テストとスキーマテスト:すべてのプランで、Chaiによるアサーション、ajvによるスキーマ検証、CSV/JSONデータを使ったデータ駆動型のテスト実行に対応しています。ただし、アサーションは手動で更新する必要があるため、API仕様の変更に伴ってずれが生じる可能性があります。

パフォーマンステストや負荷テストには非対応:仮想ユーザー、負荷プロファイル、しきい値の設定には対応していないため、k6やJMeterなどを別途利用する必要があります。

リクエストレベルのセキュリティテストには非対応

モニタリングには非対応:検証はCIまでとなり、本番環境でのチェックをスケジュール実行したり、複数回の実行履歴を継続的に確認したりすることはできません。

APIに関わる作業は、開発者のワークフローだけでは完結しません。APIがさまざまなチームや環境、本番システムで使われるようになると、組織全体で状況を把握し、ガバナンスを適用しながら、連携して運用する必要があります。


組織向け:大規模な環境でもAPIを安定して運用

開発から本番環境まで、APIの品質とガバナンスを維持しながら、運用状況を継続的に把握するために組織が必要とする機能を提供します。

Postman社のロゴ
Insomnia社のロゴ

APIライフサイクル全体を連携し、不一致を防止

APIを変更しても、すべてが同期された状態を維持できますか?

API仕様とコレクションを双方向で同期:API仕様とコレクションのどちらからでも設計を始められ、変更内容は双方向に同期されるため、両者を一致した状態に保てます。

モック、テスト、ドキュメントまで同期:変更内容は関連する成果物にも反映されます。API仕様を変更すると、Postman+Fernがドキュメントと9言語のSDKを再生成します。

API仕様とコレクションのずれを検出:API仕様とコレクションのずれを検出し、後続の工程に影響が及ぶ前に通知します。

Gitを標準サポート:API仕様、コレクション、テスト、モック、環境、FlowsをYAML形式で保存し、PRでレビューできます。

双方向同期には非対応:API仕様、コレクション、テストはそれぞれ個別に管理する必要があり、変更に伴って内容にずれが生じる可能性があります。

モック、テスト、ドキュメントまでは同期されず、Kongのどの製品にもSDK生成機能はありません

API仕様とのずれを検出する機能には未対応:API仕様と実際に稼働しているAPIの動作にずれが生じても、それを検出して通知する機能はありません。

モニターによる実行には非対応:Inso CLIを実行できるのは開発環境とCIのみで、本番環境でスケジュール実行する機能はありません。

組織全体のAPIの把握と本番環境の稼働状況

組織内にあるすべてのAPIとその稼働状況を確認できますか?

API Catalog:APIの所有者、Lintの結果、テストカバレッジ、CI/CDの結果、本番環境での稼働状況を1か所で確認できます。

APIの自動検出:Gitリポジトリ、各種ゲートウェイ(Kong、Apigee、Amazon API Gateway、Azure API Management、IBM API Connect)、Cluster Watcherを使用したKubernetes、Insights Agentを使用した実際のトラフィックからAPIを自動的に検出できます。

アクティブ監視とパッシブ監視:複数のリージョンからスケジュール実行するチェックに加え、トラフィックに基づく異常検出をAPI全体に対して行えます。

自然言語によるAPI全体の確認:Agent Modeを使って、「API仕様がないAPIはどれか」「P95が500msを超えているAPIはどれか」といった質問を自然言語で入力し、API Catalog全体から回答を得られます。

Konnect Service Catalog:実行時の状況を一元的に把握できますが、Insomniaで作成した設計やテストの成果物は含まれません。

APIを検出できる範囲が限定的:Insomniaには、Apigee、IBM API Connect、Gitリポジトリ内のAPI仕様、KubernetesからAPIを自動検出する標準機能はありません。

実行時のトラフィックはKong Gatewayの分析機能で確認:APIの設計やテストとは別の場所で確認する必要があります。

自然言語によるAPI全体の確認には非対応

組織全体で標準を確実に適用

APIが増えても、定めた標準を確実に適用できますか?

組織全体で適用するSpectralルールセット:ルールセットを一元的に作成し、Spec Hubでリアルタイムに適用できます。CIの品質チェックにも適用し、ルールに違反している場合はリリースをブロックできます。

適合状況を確認できるスコアカード:過去30日間のAPIガバナンスの推移、違反が多いルール、APIごとの詳細を確認できます。

AIによるルール作成支援:自然言語からガバナンスルールを生成できます。

チーム単位のコンポーネントライブラリ:再利用可能なスキーマを登録し、他のAPI仕様から参照できます。

OpenAPIのLint:組み込みのカスタムルールを利用でき、inso lint specを使ってCIでも実行できます。実行結果は終了コードで判定できます。

プロジェクト単位のルール:組織全体で利用するルールセットを一元管理し、各プロジェクトに適用する仕組みはありません。

適合状況を確認するダッシュボードには非対応:Lintルールへの違反は標準出力に表示されますが、違反状況の推移やAPIごとに集計した結果は確認できません。

実行時のガバナンスはKong Gatewayで対応:APIへのトラフィックに対して強力なガバナンスを適用できますが、API設計時に適用するルールとは別に管理されます。

APIの共同作業から提供までを一貫してサポート

チームもAPI利用者も、それぞれの立場でAPIを利用して作業できますか?

役割を超えた共同作業:QA、PM、テクニカルライター、パートナーも、Gitを使わずにブラウザからコメントしたり、アプリ内でフォークとPRによるレビューを行ったりできます。

APIを共有するためのネットワーク:社内でAPIを再利用するためのプライベートAPIネットワーク、対象を限定して外部と共同作業するためのパートナーワークスペース、APIを公開して見つけてもらうためのPublic API Networkを利用できます。

独自ブランドのポータルとSDK:Postman+Fernでは、API Explorerを備えたDocs-as-Codeのポータルを構築できます。API仕様の変更に合わせて再生成される9言語のSDKも提供できます。

SlackとTeams:リンク先の内容の展開表示、モニターのアラート、アクティビティフィードに対応しています。

Cloud Syncによる共同作業:ユーザー数の制限なく無料でリアルタイムに共同作業できます。ただし、Gitを使用しないユーザー向けのコメントやアプリ内レビュー機能はなく、RBACも3つのロール(Member、Admin、Owner)のみです。

Dev PortalはAPIの利用が目的で、共同作業には非対応:パートナーはKonnect Dev Portalに登録してAPIを試すことはできますが、共有された成果物で共同作業したり、コメントしたり、設計レビューに参加したりすることはできません。

Kongのどの製品にもSDK生成機能はなく、Gitで管理できるドキュメント機能もありません

SlackやTeamsとのインテグレーションには非対応:通知はGitプロバイダーから送信されます。

エンタープライズレベルのセキュリティと監査機能

エンタープライズで求められるセキュリティを確保し、誰が何を行ったかを追跡できますか?

幅広いコンプライアンスに対応:SOC 2、SOC 3、ISO 27001および27017、PCI DSS、BAAを含むHIPAA、CSA STAR、GDPR、CCPA、TX-RAMPに対応しています。

IDとアクセス管理:SSO/SAML、SCIMプロビジョニング、各リソースに対する詳細なRBAC、ドメインキャプチャに対応しています。

シークレットの保護:Local Vault、外部Vaultとのインテグレーション(1Password、AWS、Azure、HashiCorp)、クラウド上のシークレットスキャン、BYOK暗号化を利用できます。

監査とデータレジデンシー:組織全体の監査ログをSIEMにエクスポートできます。エンタープライズでは、EUでのデータレジデンシーにも対応しています。

公開されている認証・証明の範囲は限定的:SOC 2 Type IIとCSA STAR Level 1に対応しています。Insomniaが公開しているドキュメントでは、ISO 27001、HIPAA BAA、PCI DSSへの対応は確認できません。

エンタープライズではSSOとSCIMに対応:RBACはPro以上で利用できます。

ローカルファースト:すべてのプランでE2EEに対応しています。Scratch PadとLocal Vaultを使ってデータをクラウドに保存せずに管理でき、GCPを含む外部Vaultとの連携にも対応しています。

シークレットスキャン、BYOK、監査ログのSIEMへのエクスポートには非対応:Insomniaではこれらの機能は提供されていません。

Insomniaを選ぶ際に見落としやすいコスト

Insomniaは、Kong Gatewayにバンドルされていたり、ほとんど追加費用なしで提供されていたりするため、コストを抑えられるように見えるかもしれません。しかし、本当に比較すべきなのはAPIクライアントの価格ではありません。チームや環境、本番システムをまたいでAPIに関する作業を運用していくために、どれだけのコストがかかるかです。

  • 利用するツールが増え、その分コストがかかります。Kong Gatewayだけでは、モニタリング、パフォーマンステスト、ガバナンス、ドキュメント作成、SDK生成、APIの検出、パートナーのオンボーディング、APIライフサイクル全体の状況把握などに、引き続き別の仕組みが必要です。
  • ツール間の調整に手間がかかります。API仕様、コレクション、テスト、モック、ドキュメント、実行時のワークフローを、複数のツール間で整合した状態に保つ必要があります。また、QA、プロダクト、セキュリティ、テクニカルライター、サポートチーム、パートナーは、共通のAPIワークフローで作業する代わりに、開発者に個別の対応を依頼しなければならないことがあります。
  • ガバナンスや状況把握にも抜けが生じます。Kong Gatewayは実行時のトラフィックを管理しますが、APIの設計、所有者、テストカバレッジ、ドキュメント、標準への準拠状況、デプロイの準備状況を、すべてのチームが一元的に管理・確認できる仕組みではありません。
  • 本番環境で問題が発生するリスクが高まります。コントラクトの検証、CI/CDの品質チェック、パフォーマンステスト、モニターのスケジュール実行、ガバナンスのワークフローが連携していないと、チームが問題を把握するより先に顧客が気づく可能性が高まります。

APIクライアント自体はバンドルされていても、複数のツールを組み合わせて運用するためのコストや手間はなくなりません。

Postman + Kong Gateway:ゲートウェイを中心にAPIライフサイクル全体を支えるプラットフォーム

Kong Gatewayは、本番環境のAPIトラフィックを処理し、大規模な環境でルーティング、セキュリティ、実行時のポリシーを管理します。すでに実行環境として利用している場合は、そのまま活用できます。

Postmanは、ゲートウェイでAPIを実行する前に必要な設計、テスト、ガバナンス、共同作業、APIの共有を担うプラットフォームです。APIライフサイクルはPostman、実行時の管理はKong Gatewayと役割を分けることで、Kongの他の製品に統一することなく、APIの開発から本番運用まで一貫して管理できます。

具体的には、次のように利用できます。

  • Kong Gateway、decK、既存の運用ツールはそのまま活用できます。プラットフォームチームが現在使用している環境を変更する必要はありません。
  • InsomniaとKonnect Dev Portalの役割をPostmanにまとめられます。APIの設計から共有までを1つのプラットフォームで進められます。
  • 特定のゲートウェイに依存せずにAPIを管理できます。Kong Gateway、Apigee、AWS、Azureのいずれを利用していても、複数を併用していても、Postmanでは同じ方法でAPIを扱えます。

Postmanはオープンスタンダードに基づいて構築されており、チームがすでに使用しているパイプラインと連携できます。

  • OpenAPI仕様は、既存のCI/CDパイプラインを通じてKong Gatewayにデプロイできます。decK、kongctlなど、プラットフォームチームがすでに使用しているツールをそのまま利用できます。
  • 同じGitパイプラインからPostman API Networkにも公開できます。Postman CLIを使ってプライベートAPIネットワーク、Public API Network、Partner Networkに公開できるため、Kong Gatewayへのデプロイと同時に、社内チーム、外部パートナー、一般の開発者がAPIを見つけて利用できるようになります。
  • API Catalogは、GitリポジトリやKubernetesクラスターからAPIを検出します。Kong Gatewayで稼働するサービスも、その他のAPIとあわせて一元的に把握できます。

Postmanは、50万社以上の企業、4,000万人のユーザー、Fortune 500企業の98%から信頼されています

業界で高く評価されるPostman

第三者からも高い評価を得ています。G2が2024年にPostmanをNo.1のAPIプラットフォームとして評価した理由をご覧ください。

G2 Leaderのバナーを背景に、表彰台でトロフィーを掲げるPostmanautのイラスト。
Quote
Insomniaなどの他のベンダーを利用していたときは、複数のチームでのコレクション共有や料金面などで、いくつか不便を感じることがありました。"
Aditya Jain氏, Lead Quality Analyst, Woolworths
Quote
Spec Hubのおかげで、設計からテスト、ドキュメント化までを1つのシームレスなプラットフォームで統合できました。インポートやエクスポートの手間がなくなり、チームの連携が強化され、API開発スピードが大幅に向上しました。"
Ben Heil氏, Principal Software Engineer, Paylocity
Quote
APIはPayPalの大きな強みであり、世界中で数十億ドル規模の取引を支えています。Postmanを使えば、APIの内容を確認し、実際に呼び出すまでわずか数分です。Postmanなら、こうした一連の操作を非常にスムーズに行えます。"
Swapnil Sapar氏, Principal Engineer, PayPal
Quote
Postmanは、私たちに必要な柔軟性を提供してくれる包括的なプラットフォームです。各チームが使うさまざまなテクノロジーにも対応しています。"
Mili Orucevic氏, ソフトウェア品質担当主任エンジニア, Visma
Quote
Postmanのモック機能は、とても革新的だと感じています。アプリケーションやサービスが依存先のさまざまな動作にどう対応するかをテストできます。リリース前から、障害に強い仕組みを作り込めます。"
Jerry Jasperson氏, Distinguished Engineer, Western Governors University

よくある質問

PostmanとKong Insomniaの比較についてよくある質問をご紹介します。

PostmanとInsomniaの違いは何ですか?

Insomniaは、リクエストの送信やデバッグを行うためのデスクトップAPIクライアントです。Postmanは、デスクトップクライアントだけでは対応できない機能を備えた、API開発をつなぐプラットフォームです。設計、CI、実行環境を横断するAPIカタログ、コントラクトテストやパフォーマンステスト、モニタリング、ガバナンス、AIに加え、さまざまな役割のメンバーが共同作業できる機能をチーム全体に提供します。複数のメンバーや環境、本番システムをまたいでAPIの作業を進めるようになると、この違いが明確になります。


1人の開発者がエンドポイントにリクエストを送信する用途であれば、Insomniaは十分に活用できます。一方、APIカタログ、モニタリング、パフォーマンステスト、ガバナンスのダッシュボード、SDK生成、役割を超えたレビューが必要なチームでは、InsomniaだけでPostmanを置き換えることはできません。これらはAPIクライアントにはない機能のため、不足する機能を補うには別のツールを追加する必要があります。


どちらもリアルタイムの共同作業に対応しており、Insomniaではユーザー数の制限なくCloud Syncを無料で利用できます。Postmanではさらに、API上でのコメントやレビュースレッド、Gitを使わずにアプリ内で行えるフォークとPRによるレビューを利用できます。Webからアクセスできるため、PM、テクニカルライター、パートナーもデスクトップアプリをインストールせずに参加でき、対象を限定したパートナーワークスペースで外部との共同作業も行えます。Insomniaでも共同作業はできますが、デスクトップでの利用に限られ、開発者以外のメンバーがAPI関連の成果物をレビューする機能はありません。そのため、コラボレーション機能は、チームがPostmanを選ぶ理由として繰り返し挙げられています。

Postmanでのコラボレーション


はい。PostmanのAPI Catalogは、Gitリポジトリ、各種ゲートウェイ(Kong、Apigee、AWS、Azure)、Kubernetesクラスター、実際のトラフィックからAPIを自動的に検出し、APIの所有者、Lintの結果、テストカバレッジ、稼働状況を1か所で確認できます。KongのKonnectカタログで確認できるのは、実行時にKong Gateway上にあるAPIに限られます。Postmanなら、ゲートウェイの種類を問わず、設計、CI、実行環境を通じてAPIを把握できます。


どちらもリクエストレベルのテストを作成できます。Postmanではさらに、OpenAPI仕様と連携したスキーマ検証やコントラクト検証、データ駆動型のテスト実行、標準搭載のパフォーマンステストと負荷テスト、CI/CDの品質チェック、モニターのスケジュール実行に対応しています。ローカル環境からCI、本番環境まで、すべて同じ実行エンジンでテストや検証を行えます。


はい。Postmanでは、コレクションやAPI仕様から、実際にAPIを試せるサンプルを備えたインタラクティブなドキュメントを生成できます。さらにFernとの連携により、独自ブランドの開発者ポータルやSDKも生成できます。ドキュメントはテストや検証と連携しているため、APIの変更に合わせて更新され、実際のAPIとのずれを防ぐことができます。


APIを1人ではなくチームで扱う場合は、Postmanが適しています。役割を超えた共同作業、すべてのAPIを把握できるカタログ、コントラクトテストや負荷テスト、モニタリング、ガバナンス、パートナーやAPI利用者へのAPIの共有が必要な場合です。Insomniaがリクエストの実行を担うのに対し、PostmanはAPIライフサイクル全体の作業を支えます。


はい。Kong Gatewayは、本番環境のAPIトラフィックを処理し、ルーティング、セキュリティポリシー、レート制限を管理します。Postmanは、その実行環境の前後にあるAPIライフサイクルをカバーし、設計、テスト、共同作業、ドキュメント作成、ガバナンス、ゲートウェイを横断したAPIカタログを提供します。KongがAPIの実行を担うのに対し、PostmanはAPIを本番環境で利用できる状態に整え、継続的に把握できるようにします。


Postmanは特定のゲートウェイに依存せず、Kongと組み合わせて利用できます。OpenAPI仕様は既存のCI/CDパイプライン(decK、kongctl)を通じてKongにデプロイでき、API CatalogではKong上で稼働するAPIを検出して監視できます。また、同じGitパイプラインからプライベート、パートナー、またはPublic API NetworkにAPIを公開できます。実行時の管理にはKongをそのまま活用し、それ以前のAPIライフサイクルはPostmanで管理できます。


Kongは、認証、レート制限、トラフィックポリシーなど、実行時のガバナンスを適用します。Postmanでは、さらに早い段階から組織全体のAPIにガバナンスを適用できます。組織全体で使用するSpectralルールセットをエディター上で適用できるほか、CIのチェックにも組み込み、ルールに違反している場合はリリースをブロックできます。API Catalogでは、適合状況のスコアカードやAPIごとの推移も確認できます。これにより、Kongの実行時の管理ではカバーしない、API設計時からライフサイクル全体にわたるガバナンスを実現できます。


GitでOpenAPI仕様を管理している場合は、PostmanのAPI CatalogでAPIを自動的に検出し、デプロイ時にPostman CLIを使ってプライベートAPIネットワークに公開できます。最新のAPI仕様が管理されていないAPIについては、Insights Agentが実際のトラフィックを監視し、そこからAPIの定義を取得できます。


Insomniaには無料のクライアントがあり、ユーザー数の制限なくクラウド上での共同作業も無料で利用できます。ただし、無料で利用できるのはクライアントであり、APIライフサイクル全体を支えるプラットフォームではありません。モニタリング、パフォーマンステスト、APIカタログ、ガバナンス、SDK生成は含まれていないため、これらを補うには別のツールを追加し、その運用にも手間がかかります。比較する際に重要なのは、クライアント単体ではなく、APIライフサイクル全体です。

Postmanの料金プラン


Kongのサブスクリプションに含まれるのは無料のAPIクライアントであり、APIライフサイクル全体を支えるプラットフォームではないためです。Insomniaが含まれていても、モニタリング、パフォーマンステスト、複数のゲートウェイを横断するAPIカタログ、ガバナンスのダッシュボード、SDK生成、さらにコメント、アプリ内レビュー、パートナーワークスペースといった役割を超えた共同作業の機能は追加されません。APIを本番環境で利用できる状態に整えるには、こうした機能を別のツールで補い、ゲートウェイの周辺で人手による調整を行う必要があるため、その分のコストや手間がかかります。


はい。Insomniaのクライアントはオープンソース(Apache 2.0)で、ローカルファーストで利用できます。Postmanも、ローカルファーストの開発、Gitの標準サポート、デバイス上でシークレットを管理するLocal Vault、ローカルでのリクエスト実行に対応しています。さらに、オープンソースのクライアントでは個別に構築・運用する必要があるモニタリング、ガバナンス、APIカタログ、共同作業などを、連携した1つのプラットフォームとして提供します。


1ユーザーあたりの料金では、Insomniaのほうが安価です。ただし、Postmanと同じようにAPIライフサイクル全体をカバーするには、モニタリング、パフォーマンステスト、ガバナンス、APIカタログ、ドキュメント、SDK、AIのために別のツールを追加し、それらを連携・運用するための作業も必要になります。APIライフサイクル全体にかかるコストで比較すると、通常は1つのプラットフォームにまとめたほうが総コストを抑えられます。


はい。ガバナンスを維持しながら、ローカルで管理できます。Postmanでは、Local Vaultを使って機密情報をデバイス上に保存し、API仕様やコレクションはGitで管理できます。同時に、SSO、SCIM、RBAC、監査ログ、シークレットスキャンも利用できます。Insomniaもローカルファーストで、データをデバイス上に保存できます。ただし、エンタープライズプラン以外ではIDを一元的に管理できず、シークレットスキャンにも対応していないため、ローカルでの管理と組織としてのガバナンスを両立するには制約があります。


はい。Postmanは、SSO、SCIM、RBAC、監査ログ、ドメインキャプチャ、BYOK暗号化、シークレットスキャン、Local Vault、外部Vaultとのインテグレーションに対応しています。さらに、ガバナンスやCI/CDの品質チェックにより、デプロイ前に必要なルールや基準を適用できます。コンプライアンスプログラムには、SOC 2、SOC 3、ISO 27001および27017、HIPAA、PCI DSS、GDPR、CCPA、CSA STAR、TX-RAMPが含まれます。

詳細は、Postman Securityをご覧ください。


Postmanでは、Insomniaのリクエスト、環境、API定義などのデータを直接インポートし、コレクション、テスト、ドキュメント、モニターとして活用できます。移行は単にリクエストを作り直すだけではありません。インポートしたデータを、開発、CI、本番環境にわたる検証ワークフローにつなげることができます。

詳細は、Insomniaからのインポートをご覧ください。


Kong Gatewayはそのまま活用。APIライフサイクルはPostmanで。

Postmanなら、すべてのチームが1つのプラットフォームでAPIの設計、テスト、ガバナンス、共同作業を進められます。利用しているゲートウェイを問わず、APIをカタログで一元的に把握できます。Kongで稼働するAPIを本番環境に対応できる状態に整え、そのAPIを必要とするすべての人が見つけて利用できるようにします。

六角形のPostman社のロゴ。イラスト。